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THE WILLPOWER

Stay Stoic, Change the World.

発想力の鍛え方

企画は半径三メートル以内にいっぱい転がっている

宮﨑駿

この記事のポイント

  • ジブリの創造性は、「半径三メートル以内」にある。
  • いかなる仕事も、ヒントは現場にある。
  • 自分自身を見つめることが、自己啓発の土台になる。

ジブリの創造性の原点

 宮﨑さんは映画製作の際、常々、半径三メートル以内の物事から着想を得ており、また、ジブリのアニメーターにもそのように教えていた。

 こういう考えが根っこにあるから、ジブリ作品はたくさんの人に親しまれているのだだろう。

 近頃、ドラマ、映画、漫画、音楽いずれもつまらなくなっていると感じる。

 原因は、「漫画を読んで漫画を書いている」からだと思う。

 「『ドラゴンボール』のような漫画を書きたい」という思いがあれば、当然、その漫画は『ドラゴンボール』に似てくる。

 だからぼくたちは、ドラマや映画を観ているとき、漫画を読んでいるとき、音楽を聴いているとき、先の展開が読めてしまうのだ。

 もちろん、先達の成果があってこそ、新しい芸術は起こる。

 しかし、ジブリのように「半径三メートル」から考えを深めることも重要である。

 先哲の教えを大切にすると同時に、自分の周りを観察し、考察することが、大切だ。

ビジネスにも応用可能

 さて、上記の考え方は、芸術家やクリエイターにのみ当てはまりそうだが、ぼくたちの生活や仕事にも充分に活用できる。

 たとえば、ぼくがスーパーマーケットの仕事で問題を抱え、それを解決するために自己啓発書を読んだとする。これは、先人の知恵を活用するということだ。

 しかし、自己啓発書を読んだだけで、行動できないということは、往々にある。

 この場合、大切なのは現場に出ること。スーパーの雰囲気はどうか、お客さんはどんな表情をしているか、観察し、問題の根っこがどこにあるかを分析する。それが、問題解決の王道だ。

汝自身を知れ

 自己啓発者は、間違いなくナイスガイだ。

 しかしその自己研鑚、少し遠回りしていないだろうか。

 成長のために自己啓発書をたくさん読み、これからは「英語・会計・ITは必須」と言われ、勉強する。だけど拭えない徒労感、無力感、これじゃない感。

 自己啓発書に答えを求めるということは、いわば外に答えを見出すということ。

 必要なことは、自分がなにをしたいのか、どう生きたいのかを知ること。そのためには、冷徹に自分を見つめ直すこと。

 その結果、自分の弱点を知り、なにをすべきかが分かる。

 遠回りは無駄だ、と言ってるわけではない。むしろ遠回りこそ人生だ、と思う。

 ただ、自己啓発に停滞を感じたとき、自分を見つめ直すことが遠回りせず新たな道を開く端緒となることは、覚えていて欲しい。

 

※余談ですが、鈴木敏夫の著書『仕事道楽』はおすすめです。仕事論というより、鈴木さんのエッセイのような感じです。ジブリ映画のように、心が少しほっこりしますよ。図書館で借りれるので、よろしければ是非。