「筋肉はビジネススキル」などと書いてあって、最初はトンデモ本だと思ったが、じっくり読むと良書だった(著者の山本さん、ごめんなさい)。
トレーニングについての枝葉を語るのではなく、トレーニングの理念や基本原則、メリットなどの土台や幹を説明する本なので、これから筋トレを始めようと考えている人、筋トレを続けているがマンネリ化している人にオススメだ。
図書館にも所蔵されているし、Amazonで1円から購入できる(ぼくは1円で購入した)。
この本の中で、ぼくが特に有効だと思ったことは以下の2つだ。
トレーニングの目的を明確にする
なぜトレーニングが続かないのか、なぜトレーニングを始める意欲が湧かないのか。著者は、その理由をトレーニングの目的が曖昧だからだと、繰り返し述べている。トレーニングを習慣にするには、以下のプロセスが有効だ。
- トレーニングの目的を明確にする
- 有効で現実的な目標を、期限と数値で設定する
- 目標達成のためになすべきことを具体的な行動に落としこむ
- 行動を継続するための仕組みを作る
- 実行する
お気づきの通り、上記はトレーニングだけでなく勉強、仕事などなど、あらゆることに当てはまる。もう一度、それらの目的をじっくり考えてみよう。
自分にとって有効なトレーニングをする
トレーニングやダイエット業界は、常に新しい方法を売り出し、巷には情報が溢れている。意識の高い人こそ、あれもこれもといろんな方法に手を出しがちだ。
しかし、目先の変化を求めてあれこれ手を出す必要はない。いくつものトレーニング法を試すと、一つひとつの方法の効果の検証ができない。
逆に、同じことをシンプルに続けていけば、そのトレーニング法に効果があったのか検証しやすい。
これも仕事や勉強など、いろいろなことに当てはまる。
ぼくも、今までたくさんの仕事術や勉強法を試したが、効果が出る出ないを見極める前に、新しい方法に飛びついてしまっていた。
大切なことは、自分の仕事や勉強の目的を明確にしたり、自分の得手不得手を確認したり、時間の使い方を分析することだ。そのうえで、自分にとって有効な勉強法などを学び、実行し、効果を検証する。
「トレーニングは、短絡的なことばかりがもてはやされている現代において、数少ない、短絡的ではないものだ」と著者は言う。
トレーニングに限らず、勉強やオナ禁も数日では効果は現れない。毎日コツコツと努力して、初めて効果が出始める。
筋肉を身につけていくように、ビジネススキルや習慣を身につけていきたい。
それはきっと愉しい試みだ。
さあ、筋トレ×オナ禁を始めよう。