日本経済はこれら様々な要因により停滞しており、これからは国内だけでなく海外との競争だ、と言われる。
仕事はあるのか、結婚はできるのか、年金はもらえるのか、老若男女が不安に陥っている。
だからこそ、みんな忙しい中、自己啓発に取り組んでいるのではないか。先が見えないから、自分に投資をし、将来に備える。もちろん、不安に突き動かされて自己研鑚をするのではなく、なにか目標があったり、研鑽自体が楽しい、という方もいる。どれも素晴らしい試みだと思う。
だが同時に、様々な事情で苦しい立場で生活せざるを得ない方々もいる。
最近、「下流老人」という言葉が流行っているが、みんな「下流老人」にならないよう必死で、そうした方々をどう助けるのかに関心を払う余裕がないように見える。みんなそれぞれ大変な状況だから、それも仕方がない。
しかし、意識が高いからこそ、己だけを磨き上へ上へと登るのだけでなく、下へ下へと掘ってみて、困っている人とも歩いてみませんか。
年齢、性別、地位、収入、能力、それぞれの立場の違いを乗り越えて、ぼくらいまこそ、連帯しませんか。
そんな新しい生き方を、きょうこの日に、いっしょに考えてみませんか。