THE WILLPOWER

Stay Stoic, Change the World.

ほんとうのこと

みなさん、こんばんは。
いま、タイはチェンマイにいます。
ラオスを3泊4日曜という強行日程で駆け抜けたのには、理由があります。
それは、狂犬病のリスクがあったからです。
ラオスに着いてからカンボジアで4月30日に南京虫に噛まれまくっているのに気付きました。犬に舐められたのが5月1日だったので、傷口からウイルスが入っている可能性があります。
上記のこと気づいたのが、昨日5月9日のお昼頃。
前回の狂犬病騒動の時とは事情が違い、今回はほんとうに死を受け入れざるを得ないかもしれない、と思いました。
一刻も早くワクチンを受ける必要があると考え、医療先進国のタイに向かいました。
ちなみにラオスの田舎にいたのでまともな病院はありません。
ラオスは国土の70パーセント近くが山岳地帯のため、ラオスからタイまで、修学旅行で乗るようなバスで20時間かかりました。真夜中、明かりがない中、イロハ坂の進化版みたいな山道を運転手が頭文字Dばりに飛ばすので、一つハンドル捜査を間違えれば、アウトだなと感じました。
費用をケチってバスを使わず、飛行機に乗るべきかもしれません。
ちなみにくねくねかつ丁寧に舗装されていない道なので、誰かが吐いてました。
そんななか、ぼくは「もうダメかもしれない」と考えていました。
なぜなら、狂犬病のワクチンを受けるのは、遅くとも一週間と言われているからです。
狂犬病の初期症状を調べると、頭痛や発熱と書いてあり、確かに頭痛がするし熱っぽい。もう発症してるのかも。
一度発症すれば、ほぼ間違いなく死ぬので、正直、泣きそうでした。泣きませんでしたが。
思ったことは
「家族に悪いことしたなぁ」
「世のためになる仕事を全然できなかったなぁ」
「死にたくねぇ!!」
高杉晋作さんも吉田松陰先生、草莽の志士たちは20代で亡くなってるから、ぼくもいま死んでも仕方ないな」
真っ暗の車中、ずーっとこの考えがループしていました。もちろん、途中で爆睡しましたが。
そして、最終的に天に祈りを捧げました。
ぼくは元来、神仏に自分の安全をお祈りしません。ただ、世の中や家族が無事であることを祈るだけです。
普段信仰していない神様や仏様に、困ったときだけ助けを求めるのは、卑怯だというのがぼくの心境です。
もちろん、これはぼくのみに当てはまる考えで、他の方々の生き方を否定するつもりは、ゆめ、ありません。
ですが、今回ばかりは天に祈りました。
「もし生き永らえさせて頂けるなら、必ず自分の仕事をします。だから、もう少し生きさせてください」
結果、先ほどタイの病院でワクチンを接種し、問題なしとのことです。
先生に、「ぼくは死ぬんですか」と聞いたら、爆笑していました。ぼくが大袈裟なだけですね。
しかし、今回はほんとうにもうダメかもしれない、と何度も思いました。
運良く生き永らえましたが、以下、余生なり。
己のことは脱し、祖国と世界のために仕事を致します。